GHz band allocation (Japan, UK, USA)
Introduction
仕事や休暇で英米領に出かけているうちに手続きが面倒になり、結局英米の免許も取得しました。アメリカのコールはAH0Rで、イギリスのコールはM0RAAです。各国のGHz帯の周波数割当て状態を表1にまとめてみました。概要としては、日本の割当てが一番狭くかつバンド数が少ないです。外国ではバンドは周波数でなく波長で表現することが多いので、表も1番左のコラムのバンドは波長で記入しています。UHFから見て行きます。23cm帯では日本で20MHz削られており、イギリスで上側に25MHz追加されています。13cm帯は日米ともにかなり削られています。ただしアメリカではARRLからの希望を受けて、AO-40ダウンリンクを含む2.400-2.402MHzセグメントが一次業務に昇格しました。
SHF
SHFには世界的には4つのバンドがありますが、残念なことに日本では9cm帯が全く割当てられていません。5cm帯にはアメリカで75MHz追加されていますが、イギリスでは130MHz削られている上に虫食い的な割当てとなっています。3cm帯は日英で中抜けになっています。1.2cm帯では日本だけ200MHz削られています。
EHF+
EHFに移ります。6mm帯と4mm帯の75.5-76.0GHzセグメントは日英米すべて同じです。後者はWRCで電波天文に割当てされたため、日本では2006年3月31日までの期限付きとなっています。御存知のとおり代替セグメント77.5-78.0GHzが割当てられています。アメリカのみ2.5mm帯に40MHzのバンドを持っていますが、酸素の吸収ピークなので大変飛び難いと考えられます。2mm帯では、アメリカが5GHz追加しています。日本は2mm帯もWRCに対応して134-136GHzに移動済みです。1mm帯ではアメリカが7GHz追加しています。興味深いことに、アメリカのアマチュアは300GHz以上のすべての周波数を使う権利を有しています。もっとも発生させることのできるアマチュアの数は1桁でしょう。
Station license
最後に出力と包括免許のことを簡単に記します。これらのGHz帯の最大出力は、アメリカで1500W(現行の全クラス)、イギリスで400W(フルクラス)または50W(インターミディエットクラス)です。そのため、DXサーやムーンバウンサーはファイナルに進行波管を使うことができます。また、アマチュアが新しい無線機を購入したり、組立てたりしてときに、送信機系統図等を記入していちいち申請あるいは届出が必要な国は少なくとも先進国には他の例がありません。アメリカでは、受検し合格すると自動的に従事者/無線局免許(1枚で兼用)が送られて来て、10年の有効期間が切れるまで何もする必要がありません。イギリスでは、学科試験とCW試験の合格証を添えて免許申請すると局免許が送られて来ます。こちらは残念ながら有効期間が1年と短いのですが、更新費用を銀行引落しにしておけば、テレコムの方から毎年最新の法令集と免許が送られて来ます。
Table 1 表1
Microwave allocation Unit: GHz
Band Japan UK USA
UHF (>1 GHz)
23 cm 1.260-1.300 1.240-1.325 1.240-1.300
13 cm 2.400-2.450 2.310-2.450 2.300-2.310
SHF
9 cm none 3.400-3.475 3.300-3.500
5 cm 5.650-5.850 5.650-5.680 5.650-5.925
5.755-5.765
5.820-5.850
3 cm 10.000-10.250 10.000-10.125 10.00-10.50
10.450-10.500 10.225-10.500
1.2 cm 24.00-24.05 24.00-24.25 24.00-24.25     
EHF
6 mm 47.0-47.2 47.0-47.2 47.0-47.2       
4 mm 75.5-76.0 75.5-76.0 75.5-76.0
77.5-78.0 77.0-81.0
2.5 mm none none 119.98-120.02   
2 mm 134-136 142-144 142-149         
1 mm 248-250 248-250 241-250         
T-ray
<1 mm none none >300         
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