報道されない本当の姿、でもI・UK
はじめに
某国のマスコミや本は口を揃えて、イギリスを絶賛します。街や田舎の景色が大変綺麗なこと−これは事実です。実際住んでみると、大変不便でいい加減な国であることが分かります。
鉄道と地下鉄
イギリスは世界で初めて鉄道を引いた誇らしい国です。もちろんそのときは世界初でした。でも、その後メンテとか保守とか言うことを完全に忘れて1世紀が過ぎました。サッチャー政権下で民営化=超コスト重視に変身した鉄道会社は、1世紀前のインフラをそのまま使用しています。
おかげで、鉄道も地下鉄も滅多に定刻では来ません。運休もよくあります。来る時間が分からないのに、ホームを空けていく訳にも行きません。使用するプラットホームは電車が来る直前に、掲示板に表示されます。皆、駅(stationでなくterminal)では同じ方向を向き、掲示板を睨めつけています。遅延の理由は、信号機故障、大雨が上位です。都心の地下鉄ではこれに加え、夏休みに伴う要員不足や爆弾テロ(偽、ホンモノ両方あり)のような理由が入ります。イギリス英語の地下鉄はsubwayでなく、tubeあるいはundergroundです。subwayは人間用地下道を指します。
たった2時間遅れる遅れるだけなら、later better than neverと言っていられます。列車の脱線事故(死亡事故)も起きます。なお、鉄道は線路と列車で上下別会社方式で民営化されました。
テレビ受信料
意外にチャンネル数は少ないです。BBCを含めて5か6チャンネル程度だったと思います。
受信料はTelevision Licence(イギリスではlicenceと綴ります)というものを、年間97ポンド(2000年、カラーの場合、約18,000円)で購入することで支払います。このお金は国営系だけに行くのでなく、BBC以外のテレビ局にも分配されます。Television Licenceの購入は、テレビを持っていれば義務です。電車などの無賃乗車と同じで、テレビを持っていてLicenceを購入していないことが発覚すれば、3〜5倍のペナルティだったように覚えています。
他の公共料金や税金類と同じように、払っても、払ったことを電話や文書で知らせても、何度も何度も督促状が来ます。一度払って手元にLicenceがある訳ですから、騙されて2度払ってはいけません。
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