Ez Op from USA and France
 
 
米と仏
外国でアマチュア無線を運用するには、基本的にはその国の免許や許可を取らないといけません。現在、日本の免許をベースに考えた場合、アメリカとフランスが最も簡単にその許可を与えてくれます。
 
アメリカ
アメリカの定義です。合衆国本土48州+アラスカ州+ハワイ州+他の準州(グアム等)+他の自治区(サイパンを含む北マリアナ連邦等)をアメリカと呼びます。この地域の民間無線通信を担当する役所は一元的にFCCです。この地域では、日本のアマチュア無線の免許(従事者免許証と無線局免許状)があれば、旅行者であれ居住者であれ、申請等の面倒な手続き一切なしに相互運用協定に基づいて、アマチュア無線の運用ができます。
例外を覚えておきましょう。上記の条件でアメリカで運用できるのは、(日本国籍)*(非アメリカ国籍)*(日本の免許あり)*(アメリカのFCCの免許なし)の方だけです。日本人でFCC免許を取った人は、もはやそのFCC免許でしか運用できません。日米両方の国籍を持った方は、FCC免許を取得しなければアメリカでの運用はできません。文中の*は論理積のつもりです。
操作範囲のことを書きます。1アマ〜3アマの場合、(従事者免許の操作範囲)*(無線局免許の範囲)*(アメリカ・エクストラ級の操作範囲)です。4アマの場合は、(従事者免許の操作範囲)*(無線局免許の範囲)*(アメリカ・エクストラ級の操作範囲)*(周波数30MHz以上)です。バンドプランが日本のそれとかなり違いますので、事前に十分に調べて下さい。
コールサインはこのようにして下さい。アメリカ運用地の典型的プリフィクス/JAコールです。例えば、JH6RTOがカリフォルニア州で運用するならW6/JH6RTOです。では、KH2/JH6RTOはどこでしょう?グアム移動のときは、こうして下さい。これはあくまで例です。JH6RTOはFCC免許を持っていますので、相互運用協定の許可では運用できません。
 
フランス
つい4年前までは、相互運用協定に基づいてフランスの許可を得るには面倒なフランス語の申請書を作成したり、フラン建ての送金小切手を作ったりしないといけなくて、やっかいな場所でした。ところが、98年8月にいきなり一切の申請不要で運用できるようになりました。
フランスの定義です。プリフィクスで表示して、F, TK, FG, FY, FM, FJ, FP, FS, FR, FH, FT(南極)で、この恩恵を受けられます。これ以外の海外県FT(南極以外), FO, FK, FWでは現地政府の免許あるいは許可が必要になります。
もうひとつの条件。CEPTの概念と同じです。短期旅行者限定です。旅行長期者や居住者は除外されますので、かつての方法で許可を取得して下さい。短期旅行者はCEPTの概念で、滞在期間3ヶ月未満の旅行者でフランスに居を構えない者のことです。
コールサインは、ホテルや現地ハムのシャックから運用する場合にF/JAコール/pとなり、車から運用する場合にF/JAコール/mとなります。CEPT 1相当クラスの送信出力は上限100Wととなっていますので、おそらくこれが準用され無届け運用の出力上限は同じく100Wでないかと想像されます。
*リンク フランスにおけるCEPT局の操作範囲
 
 
他(ニュージーランドとハム御用達旅行代理店)
他には免許申請不要で運用できる海外はないのでしょうか?V/UHF限定で運用できる国として、ニュージーランドが知られています。外国語による免許申請、有料の代行申請でも構わなければ、選択肢は大きく広がります。
ニュージーランドの詳細
相互運用協定(DL EI F HL OA OH VE VK W)
ビッグファイブ(T8, 9M6)
世田谷旅行倶楽部(KH0)
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